大阪府咲洲庁舎展望台



▼TOWER'S Information
全高:256m
展望部分:252m
設計:日建設計、マンシーニ・ダフィー・アソシエイツ
竣工:1995年
所在地:大阪府大阪市住之江区南港北1-14-16
訪問日:2012年3月25日

「大阪府咲洲庁舎展望台」公式ホームページ http://www.wtc-cosmotower.com/observatory/



南港コスモスクエア地区における新たな国際交流拠点として建てられたのが、今回ご紹介する大阪府咲洲庁舎(旧 ワールドトレードセンタービル)です。バブル期に構想されたビルだけあって、内外ともに非常に豪華な造りをしているのですが、「マジで営業してんの?」と思わせるほどの閑散ぶりにまず驚かされます。市部局がテナントの半数以上を占めている現状を見る限り、咲洲庁舎が“大阪市最大の赤字遺産”と揶揄されるのも肯けますね・・・。            


展望台の入口は、フェスパと呼ばれるアトリウムの一角にあります。


入場料金は大人500円、中学生までは200円と、少々割高に感じるやもしれませんが、『お申出があれば当日限り再入場できる』システムを考慮すると大変お得。            


展望タワーとしては珍しく、一昔前までは自動改札での入場だったのですが、
予想通り廃止されていました(※参考 TOWER FANTASIA様のサイトより)


エレベーターとエスカレーターを乗り継ぐこと5分、高さ252mの展望台に到着です。超高層ビルに付帯する展望台としては日本で2番目の高さということもあり、エスカレーターを降り視界が開けた時の感動はなかなかのもの。


地上に伸びるシルエットにも迫力があります。ちなみに、右側に見える建物は、南港を拠点に置く総合スポーツメーカー「ミズノ」の大阪本社ビル、ミズノクリス(高さ147m)。
ミズノって「美津野」って書くんだそうですよ。


遠く梅田周辺を望む北側の眺望。海遊館やユニバーサル・スタジオ・ジャパンなど、大阪を代表する観光スポットを一望することができます。右側に見える港大橋は、世界第3位の長さを誇るゲルバートラス橋で、赤くどっしりとした外観が印象的です。


キリンさんもちょう可愛い。


建設中の超高層ビル、あべのハルカス(高さ300m)。


西側に見える特徴的な建築物としては、大阪市環境事業局舞洲工場が有名です。環境保護建築の分野で名の知れるオーストリアの芸術家、フンデルトヴァッサー氏によるデザインで、『技術・エコロジー・芸術の融合を表現したシンボル』として設計されました。煙突には当初、展望台を設けるプランもあったのだとか。


そして東側には、巨大な南港ポートタウンの全景が広がっています。                 
昭和50年代に建てられたとは思えない未来的な住棟デザインに心惹かれますね。


ツインコリダー住棟もこの通り!
団地クラスタの方にもオススメの展望タワーです。


以上、大阪府咲洲庁舎展望台でした。